奥本さんには「命を守る」という、仕事をする上で大切にしているテーマがあります。このように働く理由は、中学生の時の大きなケガをした際に助けられたのがきっかけでした。加えて、カンボジアで働いていた時にお金がなくて治療を満足に受けられないスタッフがいた時に、「命って平等ではないな」と感じたからだそうです。
高校卒業後、消防士としてこのテーマと向き合っていた奥本さんですが、4歳からやっていたレスリングをもっと突き詰めていきたいとの想いから、24歳の時に大学へ進学します。大学進学後、ケガの影響でレスリングはできなくなってしまったのですが、その時お世話になっていた教授の研究テーマが金融や保険だったことから、奥本さんもその勉強に入り込んでいきました。その後、アメリカでの海外インターンを経て新卒として日系企業に就職し、カンボジアでのマイクロインシュアランスサービスの新規事業立ち上げをすることになりました。
今後も「命を守る」というテーマに沿って、カンボジアにもっとおおきな雇用を増やすべく、今取り組んでいる事業の拡大と新規事業に力を注ぎたいとのことです。