この机にワッサーと乗っているのが薬に使用する薬草たち。
使用用途は病気に限らず、どんなものだって薬の力で治せちゃう。
それが呪術師さんの凄いところです。
(基本的に呪術を笑い話で済ませてしまう外国人には効能がないと言われています)
「何か困っていることはないか」
『あ〜、今回は旅路でトラブル多発でしたね(詳しくは第一部参照)』
「であればこの薬のコンビネーションだ!
これを飲めば帰り道はお主を誰も邪魔する奴は現れないだろう」
『はあ…笑』
聞いてはいたものの、突然目の前で意気揚々と喋る呪術師さんに呆気に取られてしまいました(笑)
「他にザンジバルで悩みはないのか」
『女性が一人でいると声をかけられることが多くて困ってますね』
「残念ながら男よけの薬のコンビネーションはない!」
『ええ!ないの!?』
「しかしな、もしお主に恋のライバルが出たらこのコンビネーションだ。
これをライバルに飲ませれば、蜂が10匹飛んできて、蛇が喉に巻きついて
ライバルはいなくなる!!」
『いやいや…本当にどうなってるんだ(笑)』
隣にいるガイドのお兄さんをチラッと見ると、真剣な顔で聞いているんです。
いやいやいや…どこのおとぎ話だよ、と突っ込みたくなる気持ちを抑え、
呪術師さんにチップだけ渡して次の場所へ。