【要チェック】海外に行くなら受けておきたい予防接種3選
こんにちは!ザンジバル滞在中のMisatoです。
皆さん、海外旅行や海外留学を調べていると、
こんな疑問がありませんか?
「海外に行くときの予防接種って、結局必要なの?」と。
初めて海外に行く時、また海外の中でも遠い地域に行く時。
現地には知らない疫病がたくさん隠れていることがあります。
特にアフリカは「イエローカード」と呼ばれる
黄熱病に対する予防接種を入国前に必須にしている国もあります。
初めて海外に行く方は、どの予防接種が必要か、地域によって何が必要な予防接種か
なかなかわかりにくいと思います。
そこで、今回は今まで約20か国を旅してきた私が「特に重要」な予防接種を厳選していきたいと思います。
①狂犬病ワクチン
狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入、および極め て稀ではあるが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症である。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/rabies.html
狂犬病は、説明にある通り野良猫や野良犬、コウモリなどに噛まれたり引っ掻かれたりした後に発症する病気です。
なんと、狂犬病に感染した野生生物に噛まれて放置した場合
「致死率100%」
という恐ろしい病気なんです。
私もこの狂犬病の予防接種を受けましたが、海外渡航前の3回の予防接種(暴露前接種)を行います。
これで免疫が3年ほど持続します。
噛まれた後の接種もできるそうですが、計5回の暴露後接種が必要です。
犬・猫以外にもフェレットやキツネ等に噛まれた際にも発症の可能性がありますので、
私は海外に行く際は狂犬病予防接種は必須だと思っています。
②A型肝炎ワクチン
北米、ヨーロッパ、オーストラリア以外の国が感染可能性のある国々です。
A型肝炎ウイルスは経口感染(飲食物を摂取することで感染)しますので、汚染された水や氷、甲殻類、汚染された水で洗われた果物や野菜(サラダ)を生で食べないように注意する必要があります。A型肝炎ウイルスの潜伏期間は平均28日(15-50日)です。感染すると倦怠感が強くなり、黄疸(皮膚や目の黄染)、発熱、不快感、食欲不振、強い腹痛や下痢をもよおし、重症になると1~2ヶ月以上の入院が必要になる場合もあります。幼児(6歳以下)では70%が無症状。一般的に死亡率は0.8%と低いですが、50歳以上では死亡率は1.8%と高くなります。
https://japantravelclinic.com/vaccine/hepatitis_a.html
接種回数はワクチンの種類により1回〜3回で、
ワクチンの種類と接種の仕方によっては効果が1年〜15年以上になります。
特に中南米やアフリカに滞在予定のある方は接種をおすすめします。
屋台やレストランで利用されている水が必ずしも綺麗とは限りません。
最近アフリカ滞在歴何十年の私の知り合いがA型肝炎を発症しましたが
1週間以上の入院で、今までで一番苦しいと思った病気だったそうです。
ワクチンで事前に予防することが一番だと思います。
③破傷風ワクチン
これは小さい時に予防接種で打った人も多いかと思います。
破傷風菌は世界中の土壌中に分布し、先進国でも傷口の約2%から破傷風菌が検出されています。舗装道路の少ない発展途上国で問題となっています。主に傷口から進入した破傷風菌が体内で増殖し、傷口が治る頃に毒素を生産します(嫌気性細菌)。この毒素が神経を麻痺させます(筋肉が動かなくなる)。 潜伏期間(外傷から発症までの日数)は、通常4日~3週間です。破傷風ワクチンは3種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)に含まれていますので、定期予防接種で12歳の時に接種していれば、20代前半までは免疫がありますが(約10年間の免疫持続)、最終接種から10年経過した方は、追加の予防接種をお勧めします。定期接種をしていない方は3回接種が必要です。
https://japantravelclinic.com/vaccine/tetanus.html
私も海外に行く前に、親に破傷風のワクチン摂取について聞いていきました。
私は最終接種から10年たっていましたので、1回の追加接種で終わっています。
破傷風は全世界的に蔓延しておりますので、どの地域に行くとしても必ず接種することをおすすめします。
実は、破傷風ではないのですが日本では「ただの傷」で済むものが、
アフリカだとここまでひどくなることもあります。
一応破傷風ワクチンは打ってから行ったものの、日に日に痛みが増し、
破傷風を一時は疑う事態でした(笑)
今は病院に行って抗生剤ももらって元どおりになっておりますのでご安心を!
番外編①:黄熱病ワクチン
サハラ以南のアフリカの国々や中南米に行くのであれば、黄熱病ワクチン接種をおすすめします。
黄熱病ワクチンを打つと「イエローカード」がもらえます。
国によってはこの「イエローカード」がないと入国できない国もありますので、
アフリカや中南米に滞在予定がある方は渡航前に必ずチェックしていきましょう!
黄熱病はアフリカや南あめりかの一部に生息するある種の蚊によって伝染する急性のウイルス疾患です。黄熱病に感染された蚊に刺された後3~6日経ってから軽度から重篤まで様々な形の症状が出ます。症状は急激な発熱、頭痛、背部痛、吐き気、嘔吐、衰弱、出血傾向です。この病気で最も特徴的なことは熱が高いにもかかわらず脈拍数が少なく、かつ脈が弱いことです。黄熱病による死亡率は平時の5%から流行時50%まで大きな広がりがあります。
黄熱病ワクチンの有効性はほぼ100%ですが、予防接種を受けていない人にとっては致死率が極めて高い危険な病気です。
https://japantravelclinic.com/vaccine/yellow_fever.html
黄熱病ワクチンを打つ際に気をつけたいのが、接種のタイミング。
これは「生ワクチン」に分類され、黄熱病ワクチンを打った後1ヶ月は他のワクチンを打つことができません。
様々なワクチン取り扱いの病院で各感染症ワクチンの接種目安や期間等が掲載されていますので、
詳しくはそちらをご覧ください。
番外編② 接種場所
ワクチンは1本の値段が高いものもあり、たくさんの接種をするほど費用もかさみます。
私も当時学生で、バイト代が一瞬で予防接種代に消え悲しくなったのを今でも覚えています(笑)
しかしながら、健康に関しては安全第一で出発したいところ。
ここからは自己責任で見て欲しいのですが、私はワクチンの接種費用を少し抑えるために
タイにある「スネークファーム」というところで黄熱病のワクチンを打ちました。
そのため私のイエローカードの中身はタイ語です(笑)
世界旅行に行かれる方はかなりスネークファームで予防接種をされている方も多いので、
一度調べてみても良いかもしれません。
ちなみに1回打つと10年間免疫が継続します。
タイでゲットしたイエローカードでも、今までアフリカに4回ほど渡航しましたが
全く不便はありませんでした。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
海外は、日本のように衛生的にも安心安全な地域はごく稀にしかなく
自分の健康は自分で守らなければなりません。
渡航地域によっては他にも推奨されているワクチンがありますので、
ご自身でも一度調べてみてくださいね。